相も変わらずの晴れ模様に
目眩と愁情の一つや 二つ
恋情を鬱(うっ)する暇など無し
或る晴れた日の恋は
明け暮れ 慕ひて居りますのは
何時(いつ)の日の春風に色づく横顔
あゝ 大輪は統べなく散る
果てしなきあの日の期待に想ひ寄せて
夕立のもとで 今宵も待つてます
桜散るが如く忘れ去つても
私は何時までも貴女を想ふ
一期一会の約束を背負ふ
恋の終わりだと信ずる意味すら
季節に任せても流れる涙
私は何時までも忘れはしない
刹那、一度の哀しみを閉ざす
相も変わらずの蟠りは
惰性に託するも飽かぬ別れで
廓寥(かくりょう)に屈する術など無く
侘しさに黄昏る
煩ひ焦がすは粗目糖
琥珀色、芳しく砕けた欠片は
あゝ ひゅるりらと儚く散る
懐かしき彼の娘の温もり思ひ出して
砂糖菓子のやうに甘ゐひと時も
風 吹き曝された粉雪と化す
貴女は何時までも帰りやしない
一期一会の想ひ出に縋る
『恋の終わりだ』と殉ずる意味さへ
無駄だと知りつつも変われぬ意識
貴女は何時の日か何処にも居ない
刹那、一度の戯言(ざれごと)に病める。
永遠を誓ひ夢見たあの日には
二度と逢ゑぬとも切り捨ててきた
けれども、止め処なく降り積もるのです。
貴女に何時か会ゑると歌ひて…
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