その日の全てが終わるたび　軋んだ心で巡る街
埃にまみれた人混みが　何よりきれいに見えていた

欲望も裏切りも　溶けてしまえば楽になれる
忘れたければ　人波に　飛び込め

穿った歌　歌った　都会の真ん中は
透明な扉１つで　別々に過ごせるカラオケボックス
据わった目　配った　誰もが他人事（ひとごと）で
優しいね　きっとそっけない　今ここで私が遠くに行っても

巣立った場所　奪った　何かがわからずに
うずくまる体浸した　無難さにあふれる環境映像
すがった「無」　詰まった　私はもういない
探しても無駄よ　そんなとこ　ここにいる限りは安全だから


〔ひらがな〕

そのひのすべてがおわるたび　きしんだこころでめぐるまち
ほこりにまみれたひとごみが　なによりきれいにみえていた

よくぼうもうらぎりも　とけてしまえばらくになれる
わすれたければ　ひとなみに　とびこめ

うがったうた　うたった　とかいのまんなかは
とうめいなとびらひとつで　べつべつにすごせるからおけぼっくす
すわっため　くばった　だれもがひとごとで
やさしいね　きっとそっけない　いまここでわたしがとおくにいっても

すだったばしょ　うばった　なにかがわからずに
うずくまるからだひたした　ぶなんさにあふれるかんきょうえいぞう
すがったむ　つまった　わたしはもういない
さがしてもむだよ　そんなとこ　ここにいるかぎりはあんぜんだから