『さすれば』


汚れちまった悲しみに


気障な台詞で告白を 終ぞ相手にされぬまま
いいや・いややと照れ隠し なんて素敵な馬鹿頭

見捨てられずに仕舞い込む どうせそのうち塵捨て場
とんと・とうとう世捨て人 きっと尻軽 お愛想

立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は何だった
喩えようにも綺麗すぎるから ちょっと其処まで落ちてきて

汚れちまった悲しみに
あばたもえくぼ そら舞い躍れ
宵もほろろに千鳥足
トンカン・カン・カンカラカンと暴れようか
これも人生 さぁさ そろそろ
次の準備に取りかかろう


無下な言葉で言い訳を さしも気付きもされぬまま
そいや・そういやおざなりに 本当 華麗な鳥頭

今日モ小雪ノ降リ掛カル
ナニノゾムナクネガウナク
ナストコロモナク日ハ暮レル
倦怠ノウチニ死ヲ夢ム

何れ菖蒲か 写し鏡か 満ちる心は何に似て
疑おうにも眩すぎるから そっと此処まで寄ってきて

汚れっちまった悲しみに
恋は盲目 いざ諳んじろ
けんもほろろに悪足掻き
スッタカ・タン・タンタカタンと転がろうか
それで往生 さぁさ そろそろ
汚れちまった悲しみに
あばたもえくぼ そら舞い躍れ
宵もほろろに千鳥足
トンカン・カン・カンカラカンと暴れようか
これも人生 さぁさ そろそろ
次の準備に取りかかろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

『さすれば』

昨年末、ちょっと洒落にならないくらいに体調を崩しまして。
そんな最中、職場でほぼ倒れかけの状態で脳裏に浮かんだのが何故か
「汚れっちまった悲しみに」でした
多分疲れに憑かれていた、本気でそう思っている・・・

作中の引用は著:中原中也「山羊の歌」より

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投稿日:2016/01/22 18:46:13

文字数:553文字

カテゴリ:歌詞

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