「リン!リンどうしたのその靴!」

「なんでもない。」

「なんでもなくないじゃん、そういえば昨日も上履きで帰ってきたよね?」

「うるさい!レンには関係ない!!」

言った瞬間に後悔した。
レンの寂しそうな表情に胸が痛くなる。
私たちの間に隠し事なんかないのに。
でもこれだけは言えない。
本当のこと言ったらもっと悲しい顔だせるもん。
だって私とレンが逆なら、きっとすごくすごく悲しいから。


部屋に閉じこもって濡れたタオルで靴を拭いてみた。
いくら拭いても消えない黒い色。
ぽたぽた落ちる水が黒い色の上で広がる。
それでも消えない。




学校に行く気がしない。
履いて行く靴もない。

「リン、早くしないと遅刻するよ?」

「・・・だって」

靴がないんだもん。


「リン、もうなんも聞かないからさ、我慢できなくなったら俺に言って?ね、約束」

レンが差し出してきた小指に自分の小指を絡める。
瞬間に胸にあった痛みが和らぐ。
レン大好き。
何にも言えなくてごめんね。



今日は予備に置いてあったスリッパで学校に来た。
すれ違う人が振り返る。
でもそんなの気にしない。
レンが居れば平気。
周りにどう思われてもいい。
下駄箱にスリッパを直して教室に向かう・・・前に。


『負けねーよ、バーカ!』


置手紙の準備完了♪
ちょっと今日は気分がいい。
軽い足取りで教室に向かう。


「鏡音さん、今日こそ観念してね!?」


でた、クラス委員長、通称ミク姉こと初音ミク。


「何回言っても嫌もんは嫌だからね?」


呆れたみたいな委員長の顔を睨むように見つめる。
もし、この人が犯人なら私は本当にコイツを許さない。
まぁ、証拠がないから・・・ね、むやみに疑うのもやだし。



決戦は放課後。
自分から勝負挑んだ。
だってレンが居れば負ける気がしないから。



神さま。
他はどうでもいいよ。
でもね、レンだけは取らないで下さい。
レンが居れば、何もいらないから。







それが起こったのは。
丁度5時間目に入ってすぐのことだった。
急に頭に強い痛みが走って。
倒れそうになるぐらいの耳鳴り。

何これ。


倒れそうになった瞬間に勢いよく開く教室のドア。
血相を変えた先生の顔を見た瞬間。
何でか嫌な予感が走った。

「鏡音!鏡音リン!すぐに職員室に来い。」

お願い、嫌な胸騒ぎ、当たらないで。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ありがとうの続き -第二話-

続きの話です。
どうやら私の小説は書き出したら勝手に独り歩きを始めるクセがあるようです(⊃д⊂)
ここから先には私にもわかりませんが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

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閲覧数:180

投稿日:2009/04/04 23:11:46

文字数:1,011文字

カテゴリ:小説

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