夕闇の中をすべるように走る
助手席の君は遠くを見つめて
ときめきが忍び込む心の隙を見つけて
かき乱し、傷つける、甘い香りを残して
いつもの罠 わかってるよ
仕掛けているのは自分自身だと
こんなに近くてこんなに遠い
届かない想い ミラーに映して
信号(シグナル)がほのめかす 二人で歩く迷路を
もう今は 帰れない 懐かしいあのころには
いつからだろ かなわぬ愛
追い続けては 心すり減らして
やさしさはいつだって鋭いナイフのように
僕の胸 切り裂いて 夜露をしみこませていく
手を振る君 返す笑顔
いつもどおり そしていつものさびしさ
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