S)
風が撒き散らした 赤のひとひら
埋もれていく 暗い木陰に咲いた小さな花に寄り添う
A)
木枯らし 舞い始めて
君との距離が近くなる
二つの 淡い光
重ねることで輝き増す
B)
北風が呼ぶ季節を
君が好きというから
S)
風が舞い散らした 木の葉 散る歩道
君と並んで 歩く足元
カサカサと音を立てて砕ける
冬が近くなって 夜が落ちてくる
手を伸ばしたら 君の掌
握ることが出来る距離なのに
A)
冷たい風に押され
気付かぬうちに 早足に
二人を追い越してく
人々の影 先を急かす
B)
雑踏が 君との間に
滑り込み 引き離すよ
S)
風が撒き散らした 赤のひとひら
埋もれていく 暗い木陰に咲いた小さな花に寄り添う
冬が近くなって 夜が落ちてくる
手を伸ばしても 掴めはしない 星に祈ることしかできなくて
S)
風が撒き散らした 赤のひとひら
君と並んで 歩いた道に束の間 落ちて また舞い上がる
冬が近くなって 夜が落ちてくる
手を伸ばしては 諦めていた
君の背中も遠くなっていく
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