祭りの後 静かな道に
足跡探していた
まだ熱を持つ煙空(けむりぞら)が
君の顔描きそうで

目を閉じた
明日が染める前に
時計止めて
永遠の時間に変えたい
消えないで

赤く丸まる 線香花火
恋の一欠片散らして
伝えられずに 刹那を焼いて
君の頬を闇に戻した
何も言えない また言えなくて
泣きそうな顔ばかりした
夏が離れる 蛹のままで
醒めない夢見せたままで

「今日はとても眩しい日だね」
小さく君が言うと
ただ降り続く光の雨
季節また進めそうで

言いかけて
心が怖じ気づいた
募るほどに
炎は息継ぎを早める
落ちないで

赤く丸まる 線香花火
恋の一欠片散らして
伝えられずに 刹那を焼いて
君の頬を闇に戻した
名前を呼んで ただ呼ぶだけで
切なさに胸を焦がした
火種を寄せて 二倍にならない
それでいい それが欲しいから

ゆらゆら君の揺れる袖が
月夜を泳ぐ金魚のように
夏の尾ひれ付けて遊ぶ
もう少しだけ 前に 届かせて

赤く丸まる 線香花火
恋の一欠片散らして
伝えられずに 刹那を焼いて
君の頬を闇に戻した
何も言えない また言えなくて
泣きそうな顔ばかりした
夏が離れる 隠したままで
こんなに好き、だけ言えたら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

線香花火

HelMet様の曲に歌詞を書かせて頂きました。
https://piapro.jp/t/blgM
気持ちを伝えられないまま夏が終わる焦りや切なさを、火種が落ちる前の線香花火の様子と重ねて歌詞にしました。
修正等、何でも承ります。ご選考よろしくお願いいたします。

閲覧数:109

投稿日:2018/07/07 16:11:44

文字数:516文字

カテゴリ:歌詞

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