命は蝋燭の炎のようだと
話してくれたのは貴方でしたね
それは儚く消えてしまう
だからこそ揺めき美しいと

刀を握りしめて闇の街を駆ける
その刃を向ける先は貴方
貴方の炎を消しに来たというのに
いつだってその瞳は優しいのです

貴方を反逆者として処刑します
この口上も何度目でしょう
いつも逃げられていたのに
ついに終演 貴方は目の前に倒れ伏した

あぁ 何故こうなったのでしょう
二度と昔のようには戻れないのですか
かつての貴方と私は今
反逆者と追跡者でしかない


闇の中 重なる影 貫く視線
突き付けられた刃には目もくれずに
諦めたように安堵したように
貴方は優しくこちらを見るのです

最後だからと聞いてみました
何故このような事をしたのかと
貴方は笑って言いました
それに答えたら君の選択肢は変わるのかと

あぁ 全く貴方の言う通りです
余計な話をしてしまいました
せめて貴方への敬意として
安らかな眠りを差し上げましょう


後になって知りました
彼には病気の妹がいたと
治ることはない病
けれど命を延ばすことはできた


あぁ 何てお約束な話でしょう
どこかで聞いたような悲劇の物語
その愚直なまでの優しさの先に何があるのか
知らなかった訳では無いでしょうに

あぁ 何も変わりはしないのです
今日も私は誰かの炎をかき消します
そこにどんな物語があったのか
そんなことは知るまでもないのです



彼が最後に呟いた言葉の意味が
今でも私には分からない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

裏切者と追跡者の話。

とある組織の2人のお話。

 何かのワンシーンのように浮かんできたので物語調・・・になってますかね?(←)流石に小説にまで上げられる気力は無かったので詩のような感じにしてみました。タイトルもただ思い付いたのを付けただけです・・・。
 個人的にはがくルカイメージですが誰でもいけますね←
 字数とかメチャクチャなのでもしこんなのを使って下さる方がいらっしゃったら直します^^;

閲覧数:258

投稿日:2010/09/22 17:01:14

文字数:631文字

カテゴリ:歌詞

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