重そうに進む荷車
罪を沢山乗せたまま
次は誰のもとへ行（ゆ）くの
軋む車輪に答えはない

黒いヴェールに隠された
その顔は青褪めているから
戦慄（わなな）く白い唇に優しくキスして
慄（おのの）いたりしない

求めるものは恐怖に包まれている
終わりを今か今かと待ちながら
あなたの内にあるものを暴きたい
同じ怪物になりたい


それに見合うほどの罰を受けたから
ここにいるのか
救いはいつ訪れるか
誰も知らない　答えもない

陽だまりから遠く離れて
青褪めていても〝二人なら〟
憐れみながら　微笑みながら
真綿で優しく首を絞めるの

崩れた卵は元には戻らない
どんなに手を尽くし愛しても手遅れ
私にも巣食うあなたと同じ闇
共にいる日々を誓って


あなたは恐怖に包まれている
終わりを今か今かと待ちながら
いつかの日にあなたを抱きしめたかった
二人陽だまりに眠って

暗い闇に溶けたまま
世界が終わる日まで　誓いが終わる時まで
罪深くてもあなたを〝愛している〟
同じ怪物になりたい



ーー平仮名ーー

（A）
おもそおにすすむにぐるま
つみおたくさんのせたまま
つぎわだれのもとえゆくの
きしむしゃりんにこたえわない

（B）
くろいゔぇーるにかくされた
そのかおわあおざめているから
わななくしろいくちびるにやさしくきすして
おののいたりしない

（サビ前）（サビ）
もとめるものわきょおふでつつまれている
おわりおいまかいまかとまちながら
あなたのうちにあるものおあばきたい
おなじかいぶつになりたい


（A）
それにみあうほどのばつおうけたから
ここにいるのか
すくいわいつおとずれるか
だれもしらない　こたえもない

（B）
ひだまりからとおくはなれて
あおざめていてもふたりなら
あわれみながら　ほほえみながら
まわたでやさしくくびおしめるの

（サビ前）（サビ）
くずれたたまごわもとにはもどらない
どんなにておつくしあいしてもておくれ
わたしにもすくうあなたとおなじやみ
ともにいるひびをちかあて


（サビ）
あなたわきょおふにつつまれている
おわりおいまかいまかとまちながら
いつかのひにあなたおだきしめたかあた
ふたりひだまりにねむうて

（サビ）
くらいやみにとけたまま
せかいがおわるひまで　ちかいがおわるときまで
つみぶかくてもあなたおあいしている
おなじかいぶつになりたい