僕は知っていた
始まり香る季節は
君に会えないということを
すり抜けた日常に
何の意味も持たないということを
淡い涙が零れる
袖を濡らす君の影
「さよなら」を告げた桜吹雪
期待も全てさらっていく
ぼやけだした夢の日々すら
手を振ることもできなかった
僕は知っていた
終わり感じる季節に
相変わらず会えないと
焦げ付いたアルバムの
笑顔すら忘れてしまいそうだと
伏せた睫毛が震える
頬を濡らす君の声
「さよなら」を聞いた桜吹雪
寂しげに空を隠していく
味気なかった恋の余韻
噛み締めることもできなかった
いつか繋いだ温もり
二度と戻らない季節
この道が青に染まる前に
せめて、せめて、せめて…
「愛しい」と触れた涙越えて
溢れるほどの言えない思い
心に突き刺さる言葉も
消し去れず過去の僕のまま
「さよなら」を告げた桜吹雪
期待も全てさらっていく
ぼやけだした夢の日々すら
手を振ることもできなかった
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