「全て間違った恋だ」それがあなたの答
淡く奇麗なその聲 いまは雑音が交じる

羽搏くこともやめた片翅の蝶みたい
砂礫を毀して歩く音が響く、歪な夢に

小さくて温かい想い出になるまでは
いつまでも凍てついて まだ愛しい
左手に痕跡された感覚がもどかしい
こころまで凍てついて また零れる

指輪を忘却炉へと棄てる日はまだ来ない

「恋は間違った途だ」それがわたしの答
薄く汚れた手帳に いまも記憶を撫ぞる

目蓋の奥で褪せる灰色が燃えつきた
躰は震えて温い泥に沈む、異質な夢に

柔らかな輪郭の想い出になるまでは
なにもかも凍てついて まだ愛しい
片側の空白はさみしくてもどれない
ことばまで凍てついて また噛み締める

聲もしない無意識の想い出になるまでは
とめどなく凍てついて まだ愛しい
もう二度と誰だってこの傷を癒せない
鼓動まで凍てついて また求める

その意味が その夢が その嘘が
心地よかった

いつまでも なにもかも とめどなく
忘れられない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

想い出になるまで

『正しい恋がわからなかった』

いっこうさんの楽曲に歌詞を書かせていただきました。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36159414


がっつり失恋って案外少ないので新鮮でした
胸がもにょっとするよね

閲覧数:981

投稿日:2019/12/30 23:58:13

文字数:430文字

カテゴリ:歌詞

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