あるとき僕の許に 仔犬がやってきて
「君は三日後に死ぬ」と そんなことを告げられた
その綺麗な毛並みに 僕は見惚れてた
急に雨が降り出して 暗い空を見上げてた
この世に未練はない もがいたってしょうがない
あるとすれば最期くらいは
孤独なんか忘れて 何もかも忘れて
気が済むまで踊りたい
優しい死神さんが 綺麗な大鎌もたげて
僕の部屋に今夜も 楽しげにやってくる
踊れ踊れ今夜も 綺麗な走馬灯眺めて
冥土の土産にほら 隣にいてあげるよ
僕らは”その時”まで 一緒に過ごした
川辺を歩いてると また雨が降ってきたんだ
まるで心を見透かす 空を見上げては
綺麗な毛並みを濡らす 君を抱えて走った
悲しいことの後には 嬉しいことが待ってる
そんな綺麗な言葉なんて
腹の足しにもならない 何の役にも立たない
時間切れまで踊るだけ
優しい死神さんが 綺麗な大鎌もたげて
僕の部屋に今夜も 楽しげにやってくる
せめて今夜は魔法が 解けないようにとはしゃいで
閃光のように輝く 灯を消さないで
まるで通り雨のように そいつは急にやってくる
黄泉の国へと誘う
不安なことは忘れて ゆっくりと目を閉じて
静かにおやすみなさい
優しい死神さんが 綺麗な大鎌もたげて
僕の部屋に今夜も 楽しげにやってくる
回れ回れメリーゴーラウンド この世の全て巻き込んで
懐かしい顔がほら こちらを覗いてるよ
「そろそろ時間だね」
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