「る・る・る・るっかさーん!」
「はーい!みんなのお姉さん、ルカ姉さんだよー・・・て、するかい!!!」
「してるじゃん」

夏祭り行ってみったー2
がくぽ&ルカ1

「夏祭り?」
わたくし、巡音ルカはわがマスターであるミケをみた。
「うん。夏祭りだと夜遅くなるでしょ。だから大人のルカさんだと補導されないでしょ」
「まあ。そうだろうねえ」
「ちょうど、浴衣もあるんだよね~」
「浴衣かあ」
そういえば最近着てないな・・・。最後に着たのは・・・と、思い出し始めると憎いあいつの顔が浮かんでくるのでやめた。
「ね、ルカ。いいでしょ」
「うん。いいよ。何時に行く?」
「えっと、わたし塾あるから終わってから行こうと思ってね。だから、待ち合わせにしよ!」
「ええ。わかったわ」
わたしはミケににっこりとほほ笑んだ。

ーーーそれが今日の午後3時。
今わたしは眉間にしわを寄せている。
何でって・・・
「なあ、ルカそこにしゃがみこんでないであそこの屋台見に行こうぜ」
わたしの様子を気にかけてくるわけがない、あいつが声をかけてくる。でも無視。
「なあなあなあ、なあなあ」
ピキっ。
「うっるさいわね、考え事してんのよ!少しは黙ってよ、がくぽ!!!」
わたしは思いがけず涙目になって人目も気にせず怒鳴ってしまった。
目の前にいる、紫のポニーテールをしたがくぽに。

20分前くらいのこと。
『ちょっと遅れます。
あと、もう一人誘ったのでそいつが先に行きます。』
ミケからのメール。
「もう一人って誰だろ・・・」
わたしは珍しいと思った。ミケは基本的に一人が好きだし、買い物とかも一人か、二人が多い。
しかも、『そいつ』。
「もしかして、男か?」
いやー、ミケに限ってそれはないかも。
だって女子高でしょ。女子高って出会いはないし、そもそもミケは「二次元の方が可愛くて、性格もいい女の子たくさんいるのに、なぜはずれくじを引く恐れがある三次元で恋をしなければいけないの?」とか言ってたし。
ということは、我が家のボカロたちか。うーん。ミクオはない。ミクといっしょなの見かけたし。
レンはリンとだし。ヘタレはメイコと。
「ほんとに誰だろ・・・」
わたしが探偵のごとく、顎に手を当てて考え始めた時、誰かに肩を叩かれた。
いきなりだったため、ビクッとしてしまった。不覚。
そして、恐る恐る振り返ってみると、
「どうしたんだ、ルカ。そんなびっくりした顔して・・・?」
がくぽがいた。

現在。
ひとまずしゃがむのは良くないということで、近くの公園に。
ここも夏祭りの会場となっているため、屋台も人も多い。
「まさか、ミケがおれのこと言ってなかったとはなー」
手を頭の後ろにまわしながら、がくぽはへらっと言った。
この調子のいいやつめ・・・
わたしはイライラして、持っていた巾着袋のひもを指に絡めた。
「なあ、ルカ」
「・・・」
「えっと」
「うるさい。しゃべらないで」
「・・・」
がくぽはうっという顔をして、下を向いた。
・・・やってしまった。かも。
なんか、わたしっていつもこうだなー・・・。
がくぽにはこんな感じで接してしまう。
会った時から。

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ボカロで夏祭り行ってみったー2

夏祭り行ってみったー2
です。
がくルカ結構長くなる。
3に続いちゃう・・・

閲覧数:255

投稿日:2014/07/26 13:23:36

文字数:1,313文字

カテゴリ:小説

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