六月のひと日
あまい木洩れ陽が
しとしと、しとしと、と
淡色の佳き日
尽きることはなく
あなたへと降り注いだのでした

希いはこんなにもあたたかい?
薔薇を青に浸す
戀は躰のどこにある?
清らに訪う梔
わたしは
わたしは

あなたの指先に
まろく触れる光は
ああ、
酷く透き通ってあえかな希み
あなたを慈しみ
柔くなぞる光は
ああ、
永久に謳います幸いの調べ

わたしは
優しい雨になりたい
あなたの
優しい雨になりたい

それはまるで祈りにも似た、



 * * *



ろくがつのひとひ
あまいこもれびが
しとしと、しとしと、と
あわいろのよきひ
つきることはなく
あなたへとふりそそいだのでした

ねがいはこんなにもあたたかい?
そうびをあおにひたす
こころはからだのどこにある?
きよらにとうくちなし
わたしは
わたしは

あなたのゆびさきに
まろくふれるひかりは
ああ、
ひどくすきとおってあえかなのぞみ
あなたをいつくしみ
やわくなぞるひかりは
ああ、
とわにうたいますさいわいのしらべ

わたしは
やさしいあめになりたい
あなたの
やさしいあめになりたい


それはまるでいのりにもにた、

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

優雨

かみさま、かみさま。
赦されるならば。
この佳き日、わたしは優しい雨となって、彼女の許に。

六月の花嫁に捧ぐ


優雨
ゆう
you

閲覧数:155

投稿日:2012/06/19 20:06:58

文字数:503文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました