取り残されたガラスの靴、君の残した唯一の絆
君に辿り着けるのならば…


僕の未来、僕の運命、疑うことなんて知らなかった
けれど今僕はここに問う、辿るべき道は何処にある?
手を伸ばし掴んだのは階段に残されたガラスの靴
足元に気を取られてるうちそのもの見失ってた
定められてるそんな轍を辿るだけだと言うのならば
この僕が感じてる高鳴りは何の意味があるのだろう

もしも初めての我儘が神に許されるなら
もう一度だけあの人と巡り会わせてください
最後に伸ばしたこの手はあなたに届かなかった
握り返してくれたならばもう二度と離しはしなかったのに


父王が僕に告げるこの国の慣いに従って
齢十四のこの年に迎うべき妃を定めよと
望む儘、委ねられても僕の望みなんてわからない
父王の好みに設えた茶番に似た舞踏会
並べられたる貴婦人たちは煌めき放たぬ宝石のようで
救い求めるその瞳だけに輝き感じた

もしこの僕の心臓に願いが宿ったというのならば
この微かな輝きこそ護り抜かんと願うもの
取り残されたガラスの靴これだけが一縷の絆
糸を辿り君に届けと僕は初めて命を放った


全能挙げて君を探そうこの僕の声はこの国の意思
ほら、君のくすみかけた瞳はこれからは僕が守ってあげるから

僕の願いを叶えるため国中挙げて君を捜す
新王となる僕の意思に逆らう者など居やしない
ぴたりと合ったガラスの靴やっと届いた僕のこの手
灰を払い手ずから飾ろう王妃たる王冠

力込め伸ばしたこの手は自ら見るより遥か長く
この地の涯て届くようなそんな思いを抱かせた
ご覧、君を抱きしめたこの手は祝福された我が国の意思
この世界余すことなく目の前に並べて悦ばせてあげる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

「Principality」歌詞

http://piapro.jp/content/qel2d7rvdi9yfm7v

副題:"another side of Cendollion"
シャルル・ペロー版「サンドリヨン」(いわゆる「シンデレラ」)
をモチーフにした歌詞です。以前にもやったネタですが^^;
というか曲的にもそれの焼き直し。視点がかなり変わっていますけどもw

閲覧数:286

投稿日:2010/09/25 00:47:17

文字数:711文字

カテゴリ:歌詞

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