「一雨ごとに、春」


1.
冷たい風吹く 冬の終わりの朝
ふと見上げた 桜の木に君の姿を見た

寂しげな顔で 私を見下ろして
何か伝えようとしている 曇り空の下

「この木の花が咲く頃には 僕は行かねばならぬ」
北の方角 流れゆく雲 行方を目で追いかけ

ぽつりと 降り出した雨 涙のように 落ちる
過ごした季節を巻き戻し 感傷に溶けてゆく

あと何度 この雨降れば 君は行ってしまうのか
一雨ごとに 近付いてく
優しい場所との決別


2.
その日から何故か 雨が降らないようにと
願ってる私がそこにいた 「晴れの日続け」と

そんな願いも 叶いはせず 雨が春を運んでく
「名残惜しいがもう行かねば」と
囁く声が 聞こえ

見上げた桜の木には 一羽の渡り鳥が
あの日の少年と同じ 眼差しで見つめる

君は北の国へ帰る 私もこの町巣立つ
冬が来る度に 出会ってた
今になって気付いたの


雨が降る その度花は
芽吹き 蕾膨らむ
渡り鳥は 寂しげに花を見つめてる

「別れの時が来たね」と 語りかけてきたのは
満開の桜の木の上で 少年が微笑む

「君を見守れて良かったよ」
「ずっと幸せ願ってる」
少年は鳥に 姿を変え 空に向かい 飛び立った

涙雨の中 舞い落ちる
花弁が 羽根に見えた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「一雨ごとに、春」歌詞

「イラスト統一祭~はるよし祭~」の参加作品「一雨ごとに、春」の歌詞カードです。

楽曲の試聴はこちらから↓

ニコニコ動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm46072968
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=SYV2SZfXYOE

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投稿日:2026/05/26 02:08:36

文字数:545文字

カテゴリ:歌詞

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