こうして君の傍にいると思い出す
小さなベッドの中で項垂れたまま
「大人になりたいな」ってそっと呟いて
不貞腐れてる君の横顔を見守っていた

こうして君の傍にいると思い出す
明けない夜の中で横たわったまま
「大人になれるといいな」そっと呟いて
泣き出しそうな君の横顔から目を背けた

きっとなれるから頑張ろうって
弱気だったかな
立派な大人になっているよと
いまはそう言える

大人になった君が言う
「今年も生きてた」
楽しそうに仲間と笑い合う君の横顔から——

きっとなれるから頑張ろうって
弱気だったかな
立派な大人になっているよと
いまはそう言える
あの最後の一葉が
いま宙を舞う