『亡ぶのは欲、亡くすのは生』
今日も私を貫く叫び声　平穏を望んでも得られずに
差しのべられた救いの手を握り締めても　救いの手ごと断ち切られ
私は何もできない　どうしようもできない

誰にも救われずに安らぐ場所を奪われ　私は既に亡くしていた
心と身体を消えない傷痕に引き裂かれて　壊れてしまった
一番近しいものが与える毎日の苦痛が　私を壊しているという事実　誰に叫んでも届かず
『裏切り者』『恩知らず』と　指差され罵られた私は
自分自身取り戻すために戦う毎日　得たものを毎日壊されながら
私の犠牲だけが増えていく　どれだけ生きれば、堪えれば、私の苦しみは終わるのだろうか？

私には安らぐ場所がない　安らぎを与えてくれた人や場所　欲望で壊され奪われた
それでも私はどうしたら良いのか　私は生きること許されるのか
私は生きていいのか　もうわからなくなっていた　辛くてこの悲しい毎日　終わらせるために

終わりなき戦い　逃げ出しても許されるだろうか?
勝手に決めつけて私は逃げ出した　後先考えずに
最期に残ったもの　たった一つの心の欠片、『希望』を抱いて　今を逃げ出した

逃げ出した後私が知ったのは　近しいものが滅んだこと
手に入れた私の生　引き換えに亡くした生
私は正かったのか　私にはわからない