綺麗に洗って、拭きました

待てど待てども あなたが帰ることはなく
それでも待ち続けることが もはや一つの幸せで

あなたは二度と帰ってこない
だから、きよらかな骨にして
その肌触りに 陶酔しました

空虚な眼窩(ひとみ)と見つめ合い
胸の辺りが満たされました

もっと 愛せば良かったと
悔やみ悔やめどもう二度と
あなたの肉は戻ってこない

骨を髄まで愛すのが 私の愛の証明です

口付けしてもかたく冷たく
あの唇は望むべくもない
それでも私はキスを注ぎ

苦行のつもりなどないといえば
やはりそれは強がりでしょう
こうしていればいつかあなたが
この扉を叩くのではないかと
そんな白昼夢(ゆめ)を見続けています

愛していました、愛しています

洗って、丁寧に拭きました
肉がないから寒くもないね と
あえて何も着せません
それが清かな星影に、月光に
白々と映えて美しいからでもあり

いつでも好きな個所に 私がキスできるからです

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

だから清らかな骨にして

ネクロフィリア、になるのだろうか(…よりはソフトかもしれない)。

閲覧数:27

投稿日:2011/03/16 23:33:45

文字数:416文字

カテゴリ:歌詞

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