小さなブリキの古いロボ、昔々の思い出たち。
歯車の一つに埋もれている、小さく古い彼はね。
大きなのっぽのぴかぴか時計、その中に暮らしてた。
今は、もう動かない。狭い時計の中、ゆっくり目を閉じて。
誰かが拾うの待っている、古ぼけたロボなのさ。
彼の仕事は時計の中、歯車回してぐるぐるり。
時計の油を差して回ってる。時計の針と同じく回ってる。
ぼーんと3時の鐘の音、おっとっと忘れずに。
彼は忙しく、きしきしききき。時計も変わらず、ちっちっちちち。
ムカシよく動いてた、今は永い眠りの途中なのさ。
時計と一緒に毎日毎日、きしきしききき。
ロボと一緒に毎日毎日、ちっちっちちち。
今は、もう動けない。一心同体の二人さ。

持ち主の若き青年、大事にしてくれた。
家も家具も変わらずにずっとずっと一緒にいた。
時計を自慢するように、窓際に置いててくれてた。
彼は、町一番の腕のいい時計屋さ。
壊れてても、彼の大きな手優しく歯車直してく。
指先も顔も真っ黒で笑う顔があった。
彼と僕とでよいしょよいしょ、時計とおうちをよいしょよいしょ。
「ほら、もう大丈夫」、針も歯車も動き出す。
今や、彼はもういない。時計も動かない。

ある日その日がきた、彼もわかってた。
二人との別れの時を、時計に話してた。
瞼を伏せたその後に、見送るように大きく鳴らしたよ。
「さよなら、今まで有難う」、彼はただ泣いてた。
長い間をいったりきたり、ロボも時計も一生懸命。
今はもう、動かない。
最後のあの日から。今は、もう動かない。ロボも時計も。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

小さなブリキのロボ

有名な「時計」ウタの自分的解釈です。歌詞というより言葉の羅列にしてます。

もっと見る

閲覧数:198

投稿日:2009/02/19 23:46:55

文字数:658文字

カテゴリ:その他

オススメ作品

クリップボードにコピーしました