一夜の過ちは雪洞の下にて候
輪廻には背徳が仄仄
過ちの数だけ鈍く照り輝くと謳う
疑念、その先の視点までブレさせる
終わりの無い不埒が苦痛を増やし
今の自分を省みて後悔

五臓六腑に染み渡るその流水、
毒素微かに嗤う 止めどない後悔
そして再び積み重なる後悔
それこそが勇敢なる砂上の楼閣
嘲笑

天を見上げ思ふ
吾が愚かしき人生のその意味を
揺れ惑う蝋燭の赤がか細くて切なひ
崩れ行く理性の中で理解せしは
死線に踏み入れた爪先からの安堵

星々の煌めきすらも見当たらぬ
我が身に宿りし懐かしき生は虚無の果て
葬送
制裁
剥奪
尋問
曝されしは輪廻の苦悩そのもので
また戻る それさえもう ひどく 憂い
流れ、流れ、刻み、流れ、堕ちて堕ちて、上がれば又堕ちる
目が覚めれば断頭台、悪鬼 歓声 現状 不明
焦熱は落涙すら漏らさず、挙動 殺め 唾液 溢れ
何処で耳にした言の葉、思ひ出す……

「六道にて得度、幾許かの過ちの…(ゴトリ)―――――

我は 目を覚ます
幾許も幾許も
胸を灼く言葉
「六道にて得度、幾許かの過ちの……」

天を見上げ思ふ
吾が愚かしき人生のその意味を
揺れ惑う蝋燭の赤がか細くて……目障り!
生まれ往く理性の中で焼き付けしは
仏を切り捨てし曖昧からの得度

死して確信。娑婆にて含羞。愚案に落つ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

死有(しう)

仏語シリーズ。
最後の「愚案に落つ」は自分の愚かな考えの方に更なる確信を
持つという方向で御願いします。
多分本来の意味とは違うかもです。

閲覧数:156

投稿日:2011/02/08 21:07:11

文字数:560文字

カテゴリ:歌詞

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