さざめくは終夜(よすがら)
枝垂れ桜の見ゆる夢泡沫(うたかた)
嫋(たお)やかにはんなり
恋の心はあさまし蝶結び

斯く斯く然々(かくかくしかじか)今は昔
芍薬牡丹百合の花と、乙女
櫛(くし)に流るる黒髪扇子で
隠した口元馨(かぐわ)しくて

やんや喝采今宵の夢は
戦(そよ)いだ風に戦のかほり
脣星落落(しんせいらくらく)桜月夜に
艶やかお着物脱ぎ棄てて


焦がるるは理(ことわり)
さすがに安寧秩序か否か!
慈しみさながら
漫(そぞ)ろ心は現(うつつ)の例(ためし)なし

少女浪漫しなやか揺らぎて
あらまほし後あやなし花見酒
今めかした簪(かんざし)結い上げ
零れた髪に戦闘準備

やんや喝采今宵の唄は
移ろい纏(まと)いて袖を振りて
散るは涙か桜の花か
あながちに一蓮托生

未だいざ行かんお綺麗ごと
その刃にのせるは狂い桜
曖昧模糊と梔子(くちなし)微笑い
熟して爛れて時めいて


桜吹雪ひがごとこの手に
乗せて踊る散るか舞うかいかがか
誘う唇紅色ひいて
靡(なび)いた髪に戦闘開始

やんや喝采今宵の夢は
戦いだ風に戦のかほり
脣星落落桜月夜に
艶やかお着物脱ぎ棄てて

やんや喝采今宵の唄は
移ろい纏いて袖を振りて
散るは涙か桜の花か
あながちに一蓮托生



※添書き
さざめく(さざめく/ざわざわと音をたてる。)
終夜(よすがら/夜どおし。)
理(ことわり/りゆう。)
さすがに(さすがに/そうではあるが、しかし。)
さながら(さながら/そのまま。)
漫ろ(そぞろ/なにかにきをとられ、おちつきがないさま。)
あらまほし(あらまほし/理想的。)
あやなし(あやなし/道理に合わない。)
袖を振りて(そでをふりて/別れがたい、の意味で。)
あながちに(あながちに/度を超している様子。むやみに。)
一蓮托生(いちれんたくしょう/結果はどうなろうと、行動や運命をともにすること。)
やんや(やんや/ほめそやすこと)
脣星落落(しんせいらくらく/大切な物が一つ一つ消えて行く哀しさ。)
ひがごと(ひがごと/道理にはずれた行為。)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

艶花

貴方までも変わりゆこうというのでしょうか!

タイトルは(あでばな)です
和風ロックということで漢字まみれのものにしてみました
風景や服が変わっていく中で貴方の心変わりを恐れるという感じです
文字数があまり合っていないような…
古語交じりのため分かりづらいですが、仰っていただければ意味を追加いたします
ありがとうございました!
(ぜんぶひらがなは前頁にあります)


応募元:Bayonet_銃剣Pさん(http://piapro.jp/t/BKVs

閲覧数:424

投稿日:2011/10/01 22:03:55

文字数:873文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました