手のひら 閉じ込めた
花弁は儚く脆く

夏の夜に彷徨えば
暗闇に頼りの灯り

覚えているのでしょうか
あの日 確かな 契りとあたたかな雨

七月はこちらへ
あなたはいづこ
笹の葉はしらぬ
さらさらゆれているだけ

しとやかに雨降るだけ


指先 覚えてる
やわらかな萌黄の衣

川面に投げ入れた
願いこめた柳の糸

忘れてしまうでしょうか
いつか 幽かな 驟雨をみちづれにして

七月はもいちど
あなたは来れぬ
笹の葉は言わぬ
ゆらゆら流れゆくだけ

ゆるやかに雨降るだけ


忘れてしまうでしょうね
とおく とおくへ 今さえ流れ去ってゆく

七月はもう来ぬ
あなたはおらぬ
笹の葉は有らぬ
さやさや雨が降るだけ

いつの日も雨降るだけ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

雨と七夕

uaja様の作品への応募です。
http://piapro.jp/t/w_CR
イメージにぴったりだと思ったので、タイトルはそのままです。

諦めきれずに人を待ち続けて、その人がいる川の向こうをなんとなく見続けてしまう、という諦めだとか寂しさだとか混じったような気持ちを、やわらかく書けていたら嬉しいです。

閲覧数:211

投稿日:2013/07/07 01:51:50

文字数:318文字

カテゴリ:歌詞

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