花の丘に風がふいて
ころころ走る白いこいぬ
「ねえ きょおもあそぼうよ」
木のねもとで眠る おばあちゃん猫

木のみをくわえて持ってきて
ちいさく「おきて」とささやいて
ふわりとしっぽが揺れて
また やさしく目をとじた

きみのまわりに 花をまいて
いっしょに笑った たのしいひび
走ってくれなくてもいいよ
そばにいられるだけでいい
そう思ってた あのときは
花の丘の ふたり

朝の光がさしこむなか
「きょおもあそぼ」とささやいた
でもね きみはもう 動かない
寝息も 聞こえなかった

「いたずらしてごめんね」って
お鼻をつけて 待ってみたけど
どこか 空のむこうへ
行ってしまったのかな…

花びら集めて おふとんみたいに
やさしく きみをつつんだよ
いちばんきれいな色を選んで
ここが きみのベッドになるように

「ありがとう」と言えなかったから
今日の風に のせて届けるよ
きみがくれた やさしい日々を
この胸に抱いて 歩きだす
春が来るたび 思い出すよ
花の丘の ふたり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

花の丘のふたり

Pu3Po 2nd EP

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投稿日:2025/05/04 11:49:28

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

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