悪ノ娘と召使 Len side. 前篇

投稿日:2012/07/04 22:52:55 | 文字数:1,078文字 | 閲覧数:565 | カテゴリ:小説

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レン視点。

全4話の予定なので、脱走姫様はこれを全て書き切ってしまってから再開します。

本家様↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2916956
悪ノ娘

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3133304
悪ノ召使

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TEXT
 

Len side.


「―あら、おやつの時間だわ」

僕はふと、彼女の口癖が口から出た。

次の瞬間リンの無理やりつくった笑顔が、じわりと闇に消えた。

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

目を開ける。

真っ暗で何も見えない。

起き上がってみる。

全く何も見えない。

――なぜ僕はこんなところにいるんだ?


目を伏せた。

花火のようによみがえっては頭の中に入っていく記憶。

そうだ。僕は自分の勝手な行動によって姉の王女を混乱させ、国を滅ぼす道に誘った大罪人だ。

自分の立場を把握したところで、もう一度目を開いた。

少し明るくなったのか、目が慣れたのか、目の前が見えるようになった。

手には赤い手錠、足を見ると青い足枷がついている。

顔を上に向けると、天井に大きなゼンマイがある。

己の犯した罪を実感させるためなのだろうか?


―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

訳の分からない状況下のまま、どれほどの月日が経ったのだろうか。

腹も減らず、髪も伸びない。

目を開けたあの日から、何も変わっていない。

――ただ一つを除いては。

聞き覚えのある美しい歌声が、僕の心を癒してくれる。

僕は歌声が待ち遠しいと感じるほどになっていた。

そして、日を重ねるごとに、僕は言葉を付け足していった。

『   』

ぜんまいの隙間から落ちてきた一筋の光。

最初何か分からなかったのだが、やわらかいその光は小瓶だった。

あの日、何もなければ流すはずだったものだ。

コルクを開け、中に入っているメモ紙に書かれている文章を読んだ。

元々僕が書いていた文章に、書き足された字は、まぎれもなくリンのものだった。

『もしも生まれ変われるなら、また双子として生まれたい。そして、リンにとって幸せな時を永遠に過ごしていたい。

私もだよ。生まれ変われるなら、またレンと一緒にがいいな。この願いは届いているの?』


――届いているよ。

口の中でつぶやいた。


今まで決して動くことのなかったぜんまいが廻り始めた。

「罪が決して許されることはない」
「これからあなたは生まれ変わるのよ」

赤い手錠が外れた。

「今日が君の新しいBirthday」

青い足枷が外れた。


辺り一面が真っ白な光に包まれて、やがて何も見えなくなった。


――もうすぐ、君に会いに行くよ。それまで待っててね。




小説をマイペースで書いてます。

 
年少組が好き。

リクエスト等ありましたら、メッセージにお寄せください。
リクエストといっても、曲の場合は曲をモチーフにして自分の世界を勝手に広げる二次創作小説になりますが。
 
アイコンはなつめ亜佐様に描いていただきました。
中学生なうでいらっしゃいます。
絵柄がとてもかわいいですよねw


現在、初音ミクの消失をもとにした小説を書いています。→完結しました。

http://piapro.jp/t/9DU2

一話目
 
http://piapro.jp/t/9LeS

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現在、千本桜をもとにした二次創作小説を書いております。

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