小さいころ、私は王女でした
そして少し大きくなって
私は農民になりました
ふくらむ科に耐え切れなくなって
今度はやっと、普通を手に入れることができました
王女のころのことです
国民が私の親たちの
苦労も何も知らないで
ひとつ国を滅ぼしました
私はたったひとりぼっち
泣きたくなって、溺れました
農民のころのことです
支配者が私の苦労や涙も
何も知らないで、
増えることだけを望みました
私はたったひとり耕して、
夫の帰りを待って、眠りました
そして今は学生です
宿題、部活、友達に
普通に幸せになって
「お似合いよ」との嘘を吐き
それでも、「もっと」を望みました
空気のような私 何も変化は訪れません
変化を望みませんでした
暇も、望みませんでした
望まない代わりに変化を欲さず
次の日が訪れるだけでよかったのです
それでも与えられた友達は、
私をある日追い詰めました
「どういうつもり」なのか
説明を望んだお友達は、
私の答えをなかなか飲みません
追い詰めて、追い詰めて。
やはり、そうか、知ってはいたけれど。
「私は独りぼっちなのか」
そのときやっと気づいた
私は、望みすぎて、欲を隠していた
そして隣に居座った彼の名を呼びました
「私はずっとふたりぼっち」
親の苦労も知っていた
私の涙も知っていた、ただ一人の――
頭がいいのねと皮肉った
当たり前だろとの返事でした
一生、これでよかったのでしょうか
これでいいわけなかったのに
悔いた感情がよみがえりました。
謝る気に今ならなれるよ。
明日が訪れなくたって
君がいるならば大丈夫だから
だから、今、再び私の隣で
一緒に笑おうよ
こんな未来、こんな明日、
変えさせてみせる
王女のころのことです
国民がはむかいませんでした
私はひとりではありませんでした
王様がうまく治めました
私は王女として崇められ
金持ちの王子と婚儀を行いました
農民のころのことです
支配者の苦労や涙も
増えることだけを望みました
そして支配者ははむかわれました
私はたったひとり耕しません、
夫は帰ってきました、
一緒に眠りました
そして今は学生です
宿題、部活、友達に
とても幸せになって
これ以上がなくなりました
空気のままに流れる友達
彼女たちに何も変化は訪れません
私だけが幸せになるんだ
「それでいいの?」
鮮やかな通知
「煩いよ」
「運命の歯車」
変えたのは誰だっけ?
私の45487968回目の
転身のせい
「君と私が幸せになれるなら」
そう思って、そう思ってやったことだったのに
私は何も苦労を知らずに、
罪と涙の科を受けました
ああどうしてこんなことになったのだろう
ごめんねごめんね
「今さら謝っても歯車はゲームは変わらない」
嗤うかつての『お友達』
「お似合いよ【BADEND】」
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