ピーンポーン

音で目が覚めてのぞき穴を確認するとお友達のカイト君だったので華麗にスルーを決め込む。

ピンポーンピンポーン

うるさいが居留守を使うしかない。
なぜなら今、外は真っ暗で星が輝き、普通に生活している人なら寝ていて当然の夜中3時という、常識を持ち合わせた人は訪ねて来ない時間だからだ。

こんな時間にやってくるなんて、彼女とケンカした以外に思いつかない。
その他の理由で俺の家にやってきたことなんてない。
迷惑極まりない。ご近所さんにも。だから早く帰れ。

「レンくーんいるんでしょー?開けてよーレンくーん」

出て行って一発殴りたいのを我慢して我慢して、また布団に入る。
それとほぼ同時に携帯電話が鳴り出した。
ピンポンも鳴りやまない。
どうして借金を取りたてられる気分を味合わなくてはいけないんだろう。
次会ったらタダじゃおかない、と決心して気休めに両手で耳を塞ぐ。

するとかすかに聞こえてくるセリフに俺はドアを開けざるを得なくなった。

「ロリコンのレンくーん開けてーロリレーン」

バン!とドアを開けて素早くカイトを部屋に入れて、とりあえず足で踏みつける。
「レン、痛いいたい…」
「なんでこんな夜中に来て騒ぐんだよ!」
「レンが早く開けてくれれば騒がないよお」
「…酔ってんだろ」
「酔ってないもーん」

うぜぇとは思いつつ水をついでやる。
「どーせメイコと喧嘩して追い出されたんだろ」
「…俺、ちゃんと今夜飲み会で遅くなるって言ったのに」
「でも夜中3時に帰宅はマズイだろ」
「寝ずにいたってことは待っててくれたってことだよね…」
「そりゃ心配もするって」
「まぁ、俺がメーちゃんの立場だったら心配するし、今回も俺が悪いのか…」
「わかってんならさっさと謝ってこいよ」

カイトとメイコは、よく俺の迷惑も考えずに俺に迷惑のかかる方法で喧嘩をするけど。
傍から見ると、愛のある喧嘩というか、好きだからそんな理由で喧嘩するんだなぁと思う。

「レンもさー、リンちゃんが遅く帰ってきたら心配?」
ぶっと水を吹いてしまった。
「なんでそこで出てくるんだよ…」
「参考までに」
「んー、俺なら…」
「俺なら?」
「まず飲み会に行かせない」
「……はぁ」
溜息に似た返事をされてむかっとしたが本当のことなのでしょうがない。
リンちゃんのことで相談にのってもらっているのも事実なのでしょうがない、しょうがないのだ。

「最近どうなのよ、リンちゃんは」
どうやらカイトは、自分の問題がほとんど片付いたので俺をからかいたいらしい。
「この前家行ったら寝ててさ、何の拷問かと思った」
「わお。キスの一つでもしてきた?」
「できるわけねーだろ!!」
「…レン、本気なんだね。俺にこれだけロリコンて言われても貫くなんて」
高校生を好きになったとカイトに伝えた時から耳にタコができるほどロリコンと罵られた。
嫌で嫌でたまらなかったけど、リンちゃんと会うとそんなことどうでもよくなるし、なにより一生懸命な姿が本当に可愛い。

「純粋な目で先生、とか言われたら手も出せないどころかこの前連絡先渡すのがやっとだよ」
「おお!じゃあまだメル友かぁ」
「メール来てないからまだメル友ですらないけどな!」
笑うなら笑えと覚悟を決めて打ち明ける。
元々、休みたい時連絡してと言って渡したアドレスだから休まなければ連絡はこないいのかもしれない。
しかしそれは無駄にメールをしたくないという意図でもあるようで、やっぱり気にかけてはもらえないのかなと悲しくもなる。

「んー、でもさ」
そう言って机の上にあったクッキーに手の伸ばしたカイトから皿ごとそれを取り上げた。
「これはダメ」
「なんで!レンのケチー」
「はいはい」
「え、本当にくれないの?」
「……リンちゃんが家庭科実習で俺のために作ってくれたクッキーだからあげない」
「…もう早く付き合えば」
「だから連絡来ないんだって!!」







「あ、この前のクッキー美味しかったよありがとね」
「本当ですかぁ!」
キラキラと効果音のつきそうな目で見られると邪な気持ちも吹っ飛ぶ。
純粋に、この子のために何かしてあげたいと思う。
メールが来なくても満たされてしまう。
好きな子っておそろしい。
「あ、あの先生…」
「ん?」
「メール、今夜送ってもいいですか?」
「うん。いつでもいいよ、待ってる。ってゆうか何で先週くれなかったの?」
「それは……」
「………」
「…女の子の秘密です」
「なにそれ」
ふはは、と笑うとリンちゃんも笑って今夜絶対送ります、と念を押された。
「じゃぁ指きりしよ」
「え、」
「いや?」
頭のリボンが吹っ飛ぶんじゃないかっていうくらい首を大きく横に振って、指きりします、と改まった表情になった。
「はい、小指出して」

ゆーびきーりげーんまん

繋がれた小指が熱くて、カイトにも驚かれるほどスローテンポな恋だけど、可愛くて幸せで、それだけで満たされていく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

カテキョ。2時間目

ロリコンの規定ってあるの…?
早くくっつけたいです(笑)

閲覧数:870

投稿日:2009/12/30 02:35:16

文字数:2,062文字

カテゴリ:小説

  • コメント4

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  • kirara

    kirara

    ご意見・ご感想

    なんという可愛さでしょう。
    年齢の壁なんて、きっとすごく薄いです!!特に鏡音ならあってなきが如しです!!!!!

    2011/01/18 22:35:43

  • さくら

    さくら

    ご意見・ご感想

    はぁあああああ!!!
    レンみたいなカテキョだったら毎日教えてもらいたいですっ!!

    続き楽しみです☆

    2010/12/28 21:59:11

  • つぃー

    つぃー

    ご意見・ご感想

    初めまして!さりげに両思いな二人がカワユイです(はぁと                                               三時間目を待っています!!

    2010/10/12 16:38:15

  • レンリン狂愛:愛依

    レンリン狂愛:愛依

    ご意見・ご感想

    はじめましてっ!!

    ランダムできましたーb

    すっごい面白いです~b

    リンレンくっつけたい((

    2010/03/01 21:27:23

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