それは雨が降る日曜日
こんな日まで仕事だなんて
溜息止まらず石を蹴り
灰色の空に唾吐いた
気紛れ歩く散歩道
ビニール傘の向こう側
笑う貴方とすれ違う
私、俯き目を逸らす
独りの部屋は悲しいものね
「タダイマ」もただ虚しく響く
“一目惚れ”なんてありえないわ
でも、どうしてこんな苦しいの
解ってる。“コレ”は一人相撲
お寂し涙の頂戴劇!
彼の隣で笑う彼女
自分の姿を重ね見た
雨よ強く降っておくれ
私のこの恋の花が
いっそ二度と咲かぬように
凍え、枯れてしまえばいい
独りの部屋は冷たいものね
自分を抱いて眠るしかない
“一目惚れ”なんて作り話
きっとこの想いも偽物ね
嗚呼、心が乱される
(逃ゲ上手ノ嘘吐キメ)
嗚呼、私が壊される
(何テ狡イ卑怯者)
青空なんて必要ないわ
ずっと雨が降っていればいい
そうすれば誰にも気付かれず
私は好きなだけ泣けるから
独りの部屋は空っぽなのよ
“いつか”私だって居なくなる
―――――*―――――*―――――*―――――*―――――
それはあめがふるにちようび
こんなひまでしごとだなんて
ためいきとまらずいしをけり
はいいろのそらにつばはいた
きまぐれあるくさんぽみち
びにーるがさのむこうがわ
わらうあなたとすれちがう
わたしうつむきめをそらす
ひとりのへやはかなしいものね
ただいまもただむなしくひびく
ひとめぼれなんてありえないわ
でもどうしてこんなくるしいの
わかってるこれはひとりず(もう)
おさみしなみだの(ちょう)だいげき
かれのとなりでわらうかの(じょ)
じぶんのすがたをかさねみた
あめよつよくふっておくれ
わたしのこのこいのはなが
いっそにどとさかぬように
こごえかれてしまえばいい
ひとりのへやはつめたいものね
じぶんをだいてねむるしかない
ひとめぼれなんてつくりばなし
きっとこのおもいもにせものね
ああこころがみだされる
にげ(じょ)うずのうそつきめ
ああわたしがこわされる
なんてずるいひ(きょ)うもの
あおぞらなんてひつようないわ
ずっとあめがふっていればいい
そうすればだれにもきづかれず
わたしはすきなだけなけるから
ひとりのへやはからっぽなのよ
いつかわたしだっていなくなる
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