A1
ちりりと走る鈴の音ひとつ
小さな背中が僕を追い越す

A2
耳つきフードの君は子猫
するりと僕の呼ぶ声をかわし

B1
ぴんと結んだ唇の色が
痛々しくて
やけに映えていたんだ

S1
強い瞳潤ませ
爪立ててもがく
ひたむきな野良猫
君の声を真似して
「にゃーお」
手を差し伸べるけど
振り向きもせずに


A3
レンガの塀から落ちた君は
両手でフードを下ろして泣いた

B2
頼りない肩
折れそうな体
見つけてすぐに
走り出していたんだ

S2
息を切らし急いだ
天使になれずに俯いた君へと
ぺたり垂れたネコミミ
「ねえ」
だぼだぼのパーカー
遠ざかる前に


C1
引き寄せたすり傷の手
僕らに吹く風
フードをさらう
長い髪がなびいて

S3
僕の胸で呟く
「…にゃーお」
その気が向いたなら
なついてもいいよ




(譜割り・()は一文字)

A1
ちりりと
はしるすずのね
ひとつ
ちいさな
せなかがぼくをお
いこす

A2
みみつき
ふーどのきみは
こねこ
するりと
ぼくのよぶこえを
かわし

B1
ぴんとむすんだ
くちびるのいろが
いたいたしくて
やけにはえていたんだ

S1
つよい
ひとみ
うるませ
つめたててもがく
ひたむきなのらねこ
きみの
こえを
まねして
(にゃー)お
てをさしのべるけど
ふりむきもせずに


A3
レンガの
へいからおちた
きみは
(りょ)うてで
ふーどをおろして
ないた

B2
たよりないかた
おれそうなからだ
みつけてすぐに
はしりだしていたんだ

S2
いきを
きらし
いそいだ
てんしになれずに
うつむいたきみへと
ぺたり
たれた
ネコミミ
ねえ
だぼだぼのパーカー
とおざかるまえに


C1
ひきよせた
すりきずのて
ぼくらにふくかぜ
フードをさらう
ながいかみが
なびいて

S3
ぼくの
むねで
つぶやく
(にゃー)お
そのきがむいたなら
なついてもいいよ
.

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ネコミミパーカー

二人の距離は、けものみみぶん。

閲覧数:770

投稿日:2023/11/24 10:29:09

文字数:815文字

カテゴリ:歌詞

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