A
雨上がりの空 浮かぶ虹のように
涙はいつもすぐに 乾くから
あたしはいつだってそうなのでしょう
強がっては泣いて ふやけていくのでしょう

B
与えられたページを
弄んでは切り捨てて
切り捨てては描きあげた
狂おしい生

S
曖昧に 生きて 生きて
このあたしは 消えていくんだろうな
諸行無常 こんな世に
息するから仕方ないか
曖昧に 死んだ 死んだ
あたしは泡沫の如し

A
欠落したピースを捜すように
心はいつも何かに 凍えてる
あたしはいつだってそうなのでしょう
振り切っては泣いて ふやけていくのでしょう

B
与えられた一冊
そんなに価値あるかな なんて
疑心暗鬼に陥る
タイトルは 【I】

S
連綿に 生きて 生きて
このあたしは 終わりを迎えていく
飛花落葉こんな世に
息をするから仕方ない
連綿に 時を 過ぎる
あたしは風塵の如し

C
嗚呼 あたしが生きるこの世の中で
「あたしが生きていること」
それを知っているのは
あたしだけなんじゃないかな

S
繚乱に 生きて 生きて
このあたしは消えていくんだろうな
それでもさ こんな世で
儚くも 誰かの中で
確かに 生きたい 生きたい
あたしは思うんだろうな