なんで好きになったのが貴方なんだろう。
もっとかっこいい人くらいいっぱい居るだろうに。



…嘘。貴方以上にかっこいい人なんかいないよ。
大好きな貴方。愛してるんだ。
でも全部全部許されない。
だって私達双子だもん。

悲しいのは嫌だ。なんでこの気持ちに気付いてしまったのかな…?気づかなければ今も昔みたいに笑いあえたかな?
きっと無理なんだろうな。
だってこの気持ちは気づく気づかないの問題じゃない。最初から、ずっと大好き。
最初の恋。最後の恋。
これから先誰かを好きになってもきっと私は恋をしない。
それでも君は幸せになって。そうすればきっと私も幸せになれる。君は新しい恋を探して。



外はまだ真っ暗。だけど身体を起こして隣の君にそっと口づけする。





「バイバイ、さようなら。」





愛しい貴方の隣に貴方が恋した私はもういない。



「………リン?」



愛おしい声で名前を呼ばれてびくりと肩が跳ねる。



「おはよう、レン。」



暗いからきっと私の顔は見えない。
日よまだのぼらないで。せめて涙が止まるまで。



ぎゅうっと私を抱きしめる温もりに私は応えないでただ瞳から溢れる水を拭った。




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

さよなら、だね。


レンリンです。
双子設定。実は事後とかそんなことはry

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投稿日:2010/01/05 02:03:22

文字数:523文字

カテゴリ:小説

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