「さあ、時計の国にようこそ」

扉を開けた先は不思議な不思議な時計の国
たくさんの時計とそれを知らせてくれる針の音
たくさん響き渡る不思議な不思議な世界
そんなところに迷い込んだ一人の少女
その少女の名前はアリスという…

その世界の住人はとにかく元気な元気なピエロ
元気がない少女
どうしてそんなに元気がないの？
ほら、ここは楽しい楽しい不思議の国だよ
さあ、君も一緒に楽しもうよ

ラララ　ここはここは楽しいパーティー会場
君をここに招待するよ
ここでは皆元気になれる
そんな素敵な素敵な不思議の世界


ここは不思議な不思議な時計の国
幸せを呼んでくれる青い鳥
たくさんの幸せがある不思議な不思議な世界
それなのにいまだに元気にならない
不思議な不思議な少女がいた

そんな世界の住人は元気になってほしいため
少女をパーティに招待した
早く元気になってほしいな
ほら、ここは楽しい楽しいパーティだよ
さあ、君も一緒に笑顔になろうよ

ラララ　ここはここは楽しい不思議の国
君はアリスだよ
ほら、そんなところでしょ気ないで
一緒に不思議の世界の住人になろうよ


ここにいるのは不思議な不思議なウサギ
時計をぶら下げながら必死に走っている
他の針はゆっくり動いているのに
そのウサギだけの針が
元気がないくらいに遅かった

ウサギはそのまま急いで走る
向かった先はアリスの場所
ねえ、アリス気づいてよ
ほら、ここに僕がいるんだよ
一緒に元の世界に帰ろうよ

ラララ　ここはここは不思議な時計の国
君を助けに来たよ
自分の時計に気づけば元気になるよ
だから自分の時計に気づいてよ


ここにいるのは時計の国の小さなピエロ
「どうしたのアリス？　さあ、元気になろうよ」
ピエロたちがどんなに呼びかけても
アリスの顔には
笑顔になることはなかった

アリス…
その声にアリスは声のほうを向いた
その先には息を切らしたウサギが
いまだに動きが遅い時計を持って突っ立っていた

「アリス、もって来たよ」
そういうと、アリスの手には不思議な時計
いまだに遅い時計は必死に時を知らせようと
必死に動いていたのだ

「これが君の時計だよ。さあ、これで君も元気になれるね」

ここは不思議な不思議な時計の国
たくさんの時計とそれを知らせてくれる針の音
たくさん響き渡る不思議な不思議な世界
そんな世界にまた一つ笑顔がやってきた
ウサギが持ってきたあの時計…

それこそがアリスの時計だったのでした