昔話をしてあげる。
いい夢を見れるように、あなたが悪夢を見ないように。
私がこの本を読んであげる。
だから、安心して聞いていなさい。





むかしむかし あるせかいに とある かきて が いました

その かきて が ほんをかくと たくさんのにんげんが そのほんをよみました

そして にんげんたちは そのほんに その かきて に すがって いきていくようになりました

かきて は ひとであり てんさいであり ぼんじんであり そして かみさまでもありました

ひとびとは かきて を そんけいし あいし たより そして こわれていきました

ひとびとは その かきて を いつからか むーんりっと と よびました



むーんりっと は たくさんのものを うみました

そのうちのひとつである たまご は うつわ と ちつじょ と かみ を つくりあげました

うつわ や かみ は いつしか せかいに ゆがみを うみました

それらは すべて あるほんのなかに ふうじこめられました

そのほんを うけつぐものは いたのですが ときがたつにつれ こうけいしゃは へっていき

やがて だれも ほんのそんざいを かみ を うけつがなくなりました




それから ながいときが すぎました

むーんりっと の そんざいが ふるいほんでしか かたられなくなったころ

ひとりのしょうじょが ないていました

かぞくが きえてしまったからです

だけど かのじょは きぼうを うしないませんでした

「わたしは いきている」


そのとき てんし が あらわれて しょうじょに いっさつの ほんを たくしました

それは あのほんでした

すべてをしったしょうじょは てんしに かみさま の もとへ つれていかれました



のちに しょうじょは ひとびとに こういわれます

「……奴は、神管史上最も横暴な人間であった」

かのじょは おそれられ とおざけられ そして おそろしいものをみるような め を むけられました

かのじょも むーんりっと の な を つぐものであり かみさまであり よみひめでも あったからです

いつしか かのじょは こうよばれます

「すべてを知る神管 ムーンリット・アート」

またの な を          









         「初音ミク」   と 。







…と、いうのがこの本のお話なんだけど…
ん?何も怖くないわよ。
これはあなた自身の話なんだから。
え?そうじゃなくて、私が誰だって?
そうねぇ…

じゃあおぼえておきなさい、ミク。

私は「世界の建造主」…メイコ、よ。








-----





今のはなんだろう。
ただ神威に解説をしようとしただけだったのに。
どうして、こんなに古い記憶を…



「…どうした?初音」
「…ん?何が?」
「話の途中だっただろ?てか、まだ何も話し始めてないだろ」


そっか。そういえばぼーっとしてたんだっけ?


「じゃあ話すわね。…えっと、『マカロンが美味しい店』の話だっけ?そうね、ますは学校の旧校舎の三階の窓から飛び降りて――」
「そういう話をしてるんじゃない!マカロンの話はしていないだろ!しかもさりげなく自殺行為らしきものしてるよな!」


あ、そっか。


「さすが私の相方。大変長くてキレのあるツッコミをありがとう」
「ちげーよ今感謝されたいのはそこじゃねんだよはやく本題に戻れよシリアスな話だよコノヤロウ!」


すげえ、さすが神威。
一息でツッコミしちゃったよ。
でも、これ以上怒らせたりしても、あまりいいことはないわよね。
ま、しょうがないか。



「わかったわよ。今起きているとてつもないことを、包み隠さずアンタに教えるわ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【リレー】僕と彼女の不思議な夏休み 12

二ヶ月以上経っててすみません。
大変遅れた上に内容も意味不明でしかもあまり進んでいなくてすみません。
もう本当すみません…


Back http://piapro.jp/t/iP5s

閲覧数:449

投稿日:2013/04/27 18:44:43

文字数:1,587文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました