真冬 外套を着ても肌寒いのは
あなたが隣に いないからでしょう
冷えた指同士で つないでいれば
くしゃみ一つしただけで 笑いあえた

昔 あなたが慣れない手つきで
繕ってくれたボタン
外れかけてるのに気づき 悲しみを知った


今日で 一体 何度目の 誕生日を 迎えたでしょう
あなたを 失って 芽生えた さみしさの

お祝いは いつもより 少し高めのお酒
一人手酌も 慣れたもの です


春先 薄手の服を探していたら
あなたの書いた手紙が 出てきました
間違いだらけの字 読めなくても
温かさがにじんでいて 涙がこぼれた

昔 あなたがくれた贈り物
結局捨てられず
時折眺めては 思い出にひたる


今日で 一体 何度目の 供養を したのでしょう
あなたと 過ごして 満たされた 思い出の

供えるのは いつもより 少し高めのお酒
喉ごと荼毘に伏してやるのです


今日で 一体 何度目の 誕生日を 迎えたでしょう
あなたを 失って 芽生えた さみしさの

毎日 祝い続け 喪中の部屋の中
床で眠るのにも 慣れたもの です


ライセンス

  • 非営利目的に限ります

哀愁の女

ただ淋しいだけの詩

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投稿日:2010/10/19 23:10:36

文字数:467文字

カテゴリ:歌詞

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