「かっこい~・・・」
「何、先生と生徒の禁断の恋ってか?」
レンがまたあたしを笑って言った。
「違う!あたしはただのミーハーで、ただ先生をカッコイイって思っただけ!男子はみんな、あたしの恋人だも~ん!!」
また肩をちらりと覗かせて見せる。
「うわ何お前キモッ!」
「もちろんレンも恋人だから安心してね★」
「授業始めますよ」
こ~んな男好きのあたしも、好きな人には一途なの。
「授業終わります」
「リンちゃん!」
放課後を知らせるチャイムの音と同時に、ミクが教室に入ってきた。
「せんせぇ?」
ミクを無視してがくぽ先生に上目遣いで話しかける。
「な、なにかな?鏡音さん」
「あたし可愛いですか?」
「う、うん。可愛いよ」
先生はちょっと困ったような顔で答えた。
「リンちゃん、可愛いですよね!」
ミクも私と先生の間を割って入ってきた。
「ミク先輩、こいつに話合わせなくていいッスよ」
「合わせてなんか無いよ!ほんとに可愛いんだもん!!!」
そーそーそー・・・・
「レンも素直じゃないね!素直に可愛いって言いなさいよ!」
「お前のどーこーが、カワイイッつうんだよ」
どこ?
そりゃあ・・・・
「全部」
「馬鹿じゃねーの」
「用事があるから、そろそろ・・・・」
「あ、さようなら」
ミクがぺこりとおじぎをする。
先生が教室のドアを開けた隙間から、青い影がちらりと覗いた。
「あ!カイト先輩!!!」
「!?」
先生にぶつかって、先輩のところに行く。
「あ、・・・・」
「こここここ、こんにちは・・・!」
かみまくり・・・!!
だって、恥ずかしいし・・・・!
「ミク」
「お兄ちゃん!」
がくっ・・・・・
ミクはあたしのダーリ・・・・じゃなかった、あたしの世界で一番好きな人、カイト先輩に駆け寄った。
「どんまいwww」
「うるさいなぁ!」
慰めなんかいらないやい!!
「お兄ちゃん、また朝遅刻したでしょ!いつも起こしてるのに起きないから・・・・!!」
「うるせぇーな・・・・」
もう完全に二人の世界に入っちゃってるし・・・・!?
ミクはカイト先輩の事『お兄ちゃん』って呼んでるけど、実の兄じゃなくて、家が近所でよく遊んでもらってたから自然にそう呼ぶようになったとかなってないとか。
あたしから見ればなんとも羨ましい環境・・・なんて言わないけどね!ふんだ!
「お、レンもいるじゃん」
「うぃっす、先輩」
レンはカイト先輩に軽く頭を下げた。
「おめぇーは小せえなあwwミクより小せえし、となりの女の子と同じくらい・・・・」
どきッ!
カイト先輩が、私を見てきた。
「鏡音リンです!名前、覚えてくださいネ・・・・」
赤面しながらも、ようやくそう言った。
「あ、知ってるよ」
え!?
カイト先輩、あたしの事知ってんの!?
「ミクとレンから聞いてるよ。超可愛くて超ナルシストだってね」
がくっ・・・・・(二回目
ミクとレンからかぁ・・・・
「じゃ、バイバイ」
「早く帰ってね!いつまでも遊んでちゃ、だめだよ!!」
「わあーってる、じゃあな」
ええい!
二人の世界に入っていけなくても、超ナルシストって聞かされててもめげるもんか!!
あたしは世界一可愛い女の子!
自分なりのやり方で、カイト先輩のハートをGETしてやるんだからぁー!!
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BPM=200→152→200
作詞作編曲:まふまふ
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