踊れや踊れ 踊らな損損
見ろや桜花の散り様を
一度生まれた人の世さ
下天のうちを比ぶれば
あっという間の人の世さ
袖振り合うは所詮の程度
進む先は修羅ばかり
嗚呼、世知辛い人の世の
阿呆さ加減に夢を見る
桜の下の髑髏(されこうべ)
杯(さかづき)交わそか 歌おうか
半死半生 死に体(しにたい)の
散りゆく儚き夢見草(ゆめみぐさ)
土に飲まれて返り咲く
桜の木の下 来世に咲こか
玉屋鍵屋 日の本一さ
刹那の光に人生掛けろ
一度生まれた人の世さ
錦を飾れ 不発になるな
あっという間の人の世さ
毒を喰らわばそれまでよ
仏の顔は何度まで
嗚呼、幸薄い人の世の
阿呆さ加減に夢を見る
水面(みなも)に映る仮初めに
杯(さかづき)交わそか 歌おうか
満身創痍 死に体(しにたい)の
咲き誇り消える夢花火(ゆめはなび)
水に揺れて霞み逝く
天上(てんじょう)昇り 来世に咲こか
嗚呼、咲いた咲いた
薄紅桜花(うすべにおうか)が夢幻花火(むげんはなび)が
どうせ刹那の人の世ならば
咲かなきゃ損損 散らなきゃ損損
潔く 粋に生きましょ 逝きましょう
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