とある国のおとぎ話
彼女は航海士 海の上を一人
小さな船で漂いながら
今日もロックンロールの定義を探していた

タキシードに身を包んで
教会に一人で彼は項垂れていた
挙げるはずの結婚式で
相手が逃げ出して 途方に暮れていた

辿り着いた島の上で 
彼女は人知れず教会に向かっていた
彼を見つけて近づいた
「こんにちは 初めまして マリカと申します」

「どこかで会いましたでしょうか?」
彼は戸惑いながらマリカに聞いていた
「多分、前世で会いました」
マリカはそう言ってにっこりと笑っていた

静かな風に晒されていたある日に
とある島で出会った二人の目に
映る世界の事情と愛の種に
他人ではないような気がしていた

「このまま海へ飛び出すの
こんなに広い世界に一人 あたし耐えられないから」
「この島に裏切られたよ 誓い合いなんて何も残さない」
二人きり世界にそっと微笑んでいた

狭い道 手を繋いだままの夜に
マリカの船を目指して歩いていた
海に映る世界の全てを見ていた
「ほら もうすぐよ 希望の船だよ」

「あたしと島を出て行くの
誓い合いなんていらないのよ きっと楽しいから」
「僕は島を裏切れない 君とはもっともっと話したかったな」
二人で夜明けに少し意地悪をした

「また必ず訪れるわ
あなたがいる世界は美しいから 絶対に忘れないでね」
「君を忘れるわけがないだろ」
必死に手を振る彼に笑い続けた

彼女は明日もロックンロールの定義を探して行く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

恋するマリカ 歌詞

恋するマリカという曲の歌詞です。

閲覧数:73

投稿日:2018/04/27 21:03:53

文字数:628文字

カテゴリ:歌詞

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