頬を切る風に当てられて
私は幻影を見た
春を見た高鳴る鼓動
知らず吹き荒れる
森の生活は嫋やか
川なみの清き河内そ
春へには花咲きををり
秋へには霧立ち渡る
微笑んだ貴方の無邪気な記憶が
痛いって叫んでいる想えた蒼く
春の様に突然消えて
息を吹く貴方はきっと白く
涙も出なくなった私は
今、風に成る。
肌を伝う風になりたくて
私は貴方を見た
輪郭を目でなぞって
どこまでも行けたなら
窓の向こう側へずっと
ずっと先に行けたら会えるのに
その山のいやますますに
この川の絶ゆることなく
仄めいた貴方のはにかむ笑顔が
辛いって叫んでいる、想えた強く
春の魔法、突然消えて
溜息と同時に蒼くなって
涙の色も無くなった私は
今、風に成る。
風に成りたいよ
優しい春の息吹
私を支えてくれた
貴方の貴方の
目に私は映ってるの?
微笑んだ貴方の綻んだ心が
喜んでいる様に想えたんだ淡く
春の風が吹き荒んでいる
山も海も超えてその向こうへ
春の息吹は貴方を撫でる
零れた涙は恵の雫
今、私は、風に成る。
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