こうして少女は恋を知る



第一章 こうして少女は

 紺色の制服を身にまとって、
 薄緑色のちょうちょうを胸元に飾る。
 白い靴下も、今では大人の証。
 手には、何処かぎこちない形のカバン。
 少女は、一歩、こどもの枠からはみ出す。



第二章 恋を知る

 コンパクトケースには、桜色のリップクリームと、家からこっそり持ってきたラメ入りのマニキュアが入ってる。
 いつもは、男子のばかみたいな叫び声でうるさい教室も、放課後になれば、そこは私たちだけの「さんくちゅあり」になる。
 をかし、だっけ、確か。今日の古典の授業で、おじいちゃんせんせーが言ってた。
 真剣な顔して、指先を震わせて咲かせる華、目と目と、目。
 ルビーみたいだなあ。……見たことはないけど。



終章 少女の終

 ××と手を繋いで歩いた帰り道。誰かと手を繋いで帰るのは、たぶん、中一のとき以来。最初は、なんか恥ずかしかったけど、だんだん慣れてきて。

 ああ、隣に誰かがいるっていいなあ。
 夕焼け空はいいなあ。

 そんなこと考えてたら××に、ぼーってしてる!変なの!って言われちゃった。
 しょうがないじゃん。
 だって、なんだかすっごく幸せだなあって思ったんだもん。


著者:海霧

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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こうして少女は恋を知る

VOCALOIDオリジナル曲『こうして少女は恋を知る/初音ミク』の、動画内の短編小説です。

音源は、下のリンクから聴けます。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36681249

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閲覧数:137

投稿日:2020/04/15 17:33:20

文字数:535文字

カテゴリ:小説

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