（いかないで）
（そばにいて）
耐え難いこの痛み
こんな悲しい朝だからこそ
笑顔でさようなら

交わるはずのない道が 交差してしまった時に
それを運命と名付けるなら ヒトに曲げられるはずもない

（しあわせだよ）
ねえ神様 どうして二人は
（あいしてるよ）
同じ魂で生まれることができなかったの？

行かないで 傍にいて
絡み合う他事（ヨソゴト）に
振り回されて傷ついて
それでもねえ あいしてる？

手を取って 口付けて
揺れる視線合わせて
確かなのはこの温もり
それだけで 明日を信じて

脆くも崩れてゆく足場 引き裂かれる心の痛み
それを絶望と呼んだのなら なかなか手に入るものじゃない

（くるしいんだ）
ねえ神様 この広い世界
（ないているの）
わたしたちにだけこの苦しみは与えられたの？

言わないで もうやめて
運命に抗って
傷つくことも怖くない
それぐらい あいしてる

（いかないで）（そばにいて）
残酷な言葉だね
こんな世界じゃなかったら
君を幸せにできたのに

（あいしてるよ）
ねえ神様 もう頼らないよ
（しあわせだね）
ヒトは思い出と温もりで生きることができる

（もしちがうせいをうけていたならば
わかたれることもなかったのでしょう）

（いかないで）（そばにいて）
言葉の泡 つぶして
あなたの愛した笑みで
代わりに問うよ 「誓って？」

手を取って 口付けて
きっとまた会えるから
こんな悲しい朝だからこそ
笑顔でさようなら