
深く 息を吐く
青が視界を
塗り潰していく
僕らを塞ぐ
見えない何かが
唸っている
触れられもしないから
ただ立ち尽くしている
掌にある6.1インチ
その先に広がる誇張された大海
誰も彼もが光って見えて
何も比べなくていいのに
溺れていく
抗うこともできず
溶けていく
形を失くして
遠のいていく
ここは何処なのか?
確かめる
残った熱を
届かない水面の先で
誰かが嗤っている
胸の奥が痛むのは
まだ生きているから
画面を消したらただの黒い鏡
そこに映るのはありのままの影
フィルターなんて剥がれ落ちて
誰かの「いいね」なんてないのに
もがいていく
泥を蹴り上げて
泳いでいく
不恰好なままで
塞いでいく
ノイズだらけの耳を
吸い込んでいく
ただ一口を
青が薄れて
光が差す
酸素が尽きるのが先か
その境界線を破るのが先か
偽りの海
Synthetic Ocean
置き去りにして
超えていく
水しぶきあげて
叫んでいく
声枯れるまで
燃えていく
まだ熱いうちに
生きていく
僕らのままで
深く 息を吸う
青が視界から
消えていく
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6.1
初めまして、Lichiaです。
タイトルの「6.1」は、私たちが日々覗き込んでいるスマートフォンの画面サイズを意味しています。
その先に広がるのは、美しくも冷たい「Synthetic Ocean(偽物の海)」。 ノイズと光に溢れた海に溺れ、呼吸を忘れてしまった私たちが、 もう一度顔を上げて、現実の空気を吸い込むまでの物語を描きました。
イントロからラストの爆発まで。 マジカルミライという最高のステージで、この「境界線を超える音」が鳴り響き、 初音ミクと観客の皆さんが一つになって叫ぶ景色を夢見ています。
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