1 馴染みの店の 暖簾の奥
止まったままの 時間がある
夕暮れネオンに 心ゆるめ
昔の自分に 会いにゆく
引き戸を開ける 男たちの
無骨な手つき 広い肩よ
遠い花火 見やるような
誰もよく似た 目元を見せる
深く酔いたい 酒じゃない
自慢も弱音も ほどほどに
大人の作法を わきまえながら
互いのさだめ 飲み交わすだけ
2 女の酒には 花がある
男の酒には 影ばかり
消しても浮かぶ 孤独の影
追いきれなかった 夢の影
胸のどこかに 鍵をかけて
そこから始まる 日々がある
それが男の 人生だと
言い切る強さは 持たないけれど
歩けなかった 道の向こうに
広がる景色を ふと思い
大人の作法と 割り切りながら
今日のさだめ 飲み下すのさ
男のさだめ 飲み下すのさ
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