飛び立った
二度と帰らぬその空に
駆け抜ける
弾幕と黒煙のその空を
どこまでも
透き通り果てみゆる
空のさき
帰らぬと解っていながら
笑顔だし
飛び逝く

さきにゆく
君は泣くけどさきにいく
解ってと
言えるわけはないけれど
僕はいく
守りたい物があるからさ
君を置き
飛びたつは帰らぬと

何を守るか
何を賭けるか
それすら忘れかけても
僕はきっと
君が笑顔で
すごせる世界が欲しいんだ
だから僕が
戻らなくても
その笑顔だけは消さないで

さようなら
それが言えなくて涙して
文だけを
君に宛て書き残し
散りゆくは
空のはて
帰らぬと決め逝く

突き抜ける
弾幕の隙間かいくぐり
見定める
最後に似合う花道を
最速で
上空から最速でさよならを
口元で
口ずさみ笑顔だし
散りゆく

君はきっと
僕の死を
君に宛てた文で知って
僕の事を
忘れてくれと
自分勝手だけど
お願いだ
お願いだから
笑って僕をおくってください

鳴り響く
砲雷は鎮魂歌
軋むはね
無理な挙動を抑え込み
見据えるは
敵の艦
墓標と定めし敵艦に
さよならと
そけだけを口ずさむ
最後に
浮かぶのは
君のやさしきその笑顔
砲雷の
鳴り響くは鎮魂歌
さよならと
ただそれだけつぶやいて
散りゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ゼロの時

第七作目です

今回は思考を一気に変えて書いてみました。
先日、戦争関係の展示施設を見学する機会があり、率直な思いのたけ想像と展示品の資料を参考に書いてみました。

二度と、悲しい戦争がおこらないように祈りを込めて

閲覧数:117

投稿日:2014/09/17 21:11:36

文字数:532文字

カテゴリ:歌詞

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