今や骸となった哀れな犠牲者たちは
今日も傍らでゆるく微笑んで往く
あれは昨日、上弦を睨み上げた頃
彼は笑って身を投げたらしい

抱え込んだものはひどく苦い感情だ
ひとくち飲むたび舌が痺れていく
あれは昨日、悄然たる夜に凍えて
わけもわからず路傍に転んでいた

作り笑いならフィルターに通して
本音のない世界 愛されたかったなんて
至らぬぼくに冷罵を浴びせるのだ

本当のことなど教えたくはないのに
人は異口同音にぼくを問詰める
知らないでいてよ、知らないでいて
誰も聞きゃしないな、ぼくの言葉など


そういや踏んだり蹴ったりな人生なんだ
透明な影を自嘲して回る
あれは遅明、サイレンの音に胸がはやり
走り出した僕は捕まえられた

作り話だろう、まあそれも良いだろうか
単純なんだよ 理不尽すぎる世界が
嫌になっただけなんだ

未開封のクエスチョンさ 気付かないふりした
届かない光なら諦めると決めた
世界中の人が幸せであればいい
でも僕はいいや もうたくさんなのさ


作り笑いなんだろう まあそれも有か
海の底で呼吸などできるはずもない


本当も嘘もちっぽけなものさ
絶望は全部ここに置いていって
知らないでいてよ、死なないでいてよと
呼びかける声も 愚かなダイアリ

本当も嘘も愛せない日常さ
されど今日の日も予定調和なんだろう

拾い集めている

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  • 非営利目的に限ります
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シニガミダイアリ

ずっと前に考えてはいた歌詞です
テーマは死神と死者でした
どうしてこうなった

閲覧数:204

投稿日:2013/09/02 00:24:56

文字数:577文字

カテゴリ:歌詞

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