ぱっと開いて咲いた
塞いでは凪(な)いだ
ひらひら花びら
ぱらぱらと種まいて
花を見てた 見てた

だんだん藍(あい)になって
はらはらと灰になって
ひとしずくの夢の中で
花は吐いた 吐いた

今宵、生も土にかえって
憂(うれ)いも地の底へ
語らなく散ったって
それもいいさ いいさ

首傾(かし)げ見つめる朧雲(おぼろぐも)
ぬかるんだ ひたひたと

ふわり ふわり ふわり
頬 伝って泳いで
夜に揺れる残り香
涙で咲いた花でも

だんだん愛になって
それだけ水溜りの中で
やがてグレー
埋もれてクレイ
痛みごと奪い去ってくれ

ずっと待ってたんだろう
明けに消えてくんだろう
追い風に乗せ そっと
ふわり 夕に 触れて くべた

わかっていた
わかっていたんだ

夕日が壊れるほど燃えている
誰もが片割れだと空はうたう
君が忘れるまでは愛してる
涙の味にだって慣れている
石ころみたいに蹴とばして 蹴とばして 蹴とばして
産声(うぶごえ)を思い出す
そしていつか麻酔のように人生の美しさに涙する

探してた 影の中
名もない花 それだった

ふわり ふわり ふわり
頬 伝って泳いで
涙で咲いた花でも美しいと
季節が実って 鳥がうたって
夜が明ければ雲にしまって

それでもいいんだと
喜びも 悲しみも
痛みなんて
言わなくたっていい
ただ その日を待っているんだ

探してた 影の中
雨上がり 花に風 まとう藍(あお)

探してた 影の中
置き去りの涙 拾って

ぱっと開いて 咲いて
ふわり 散っていった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ふわり - 歌詞

ふわりの歌詞です。
歌ってみたにお使いいただければと思います。

閲覧数:148

投稿日:2023/03/19 18:05:09

文字数:656文字

カテゴリ:歌詞

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