ある人は妹を永遠に愛すると言った
 別の人は妹を一生愛すると言った

 しかし、妹はどちらも選ばなかった
 愛を求めてやまない妹だが、それでも…

 私は知っている
 妹がどちらも選ばなかった理由を

 ある人は妹を永遠に愛すると言った
 しかし、この世界に永遠などというものは存在しない
 永遠に続くものなど、ありはしない
 この星もいつかは死ぬのだから

 別の人は妹を一生愛すると言った
 しかし、これも非現実的だ
 人の心は移ろいやすい
 変わらぬ愛など、存在しないのだから

 妹は私に言った
 どうして男の人はああなんだろう?
 永遠とか一生とか…女がそういう言葉に弱いと思っているの?
 私は彼等が信用出来ない

 妹の言葉は間違ってはいないと思う
 少なくとも、私や妹に言い寄って来る男は皆そうだった
 永遠…一生…そんな言葉で私達を手に入れようとしても無駄なのに…

 何処かにいないのかな?
 今の私を愛すると言ってくれる人は?

 今、愛してくれたらそれでいい
 未来の事なんて判らないから…

イメージ:
私-MEIKOかルカ
妹-ミクかリン
男達-KAITO・がくぽ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

愛するという事

 求める愛と与えられる愛が異なる事があるのではと思い、この話を書きました。
 永遠…一生…そういう言葉も素敵ですが、大切なのは今なのではないかという思いも込めています。
 愛について考えてくれたら嬉しいです。

閲覧数:81

投稿日:2011/09/02 09:20:24

文字数:497文字

カテゴリ:その他

クリップボードにコピーしました