どれほど君に叫び続けただろう。
一生届くことがない
想いを胸にして夜空(ソラ)に
声がかれるまで吠えた。
あぁ 身分の差がこれほどにも
重いものなのか…

真夜中、小さな台風(カゼ)となり、
はやる気持ちをおさえて
君の名、君への想いを
胸にひめて、僕は走る。
さぁ たどりついた園社。
二人の合図は満月の夜。
僕らは、貴族の様な事はできない。
内密(ヒミツ)だから…
あまり君とは逢えない。
せめてもの手紙を捧げます…

ほんの少しの逢瀬、
見つからない様に必死になって
きっかけはやっぱり月一つ。
その下で君が泣いていて。
けれど君のその泣き顔さえも、
愛おしく思えたんだ。
学が無い僕でさえも、
身分の差位解ってた…
愚かな僕は止まらず、
君のもとへ参上していった…

どれほど君に叫び続けただろう。
満月の夜に、見つかった。
僕は無論、くせ者だ。
『殺せ』
あぁ 君の愛しい姿は、
見えないんだ…

どうして?あと少し…
あと少しで手紙を渡せた。
流浪の僕を、とまどいながらも
(君は)受け入れてくれて。
嬉しかった僕は(強引に?)
君と僕とで指切りを。
貴方からの御手紙は、
大切に持っております…
(恥ずかしいけど、
僕からの手紙聞いて下さい。)
「今までのことは、
大罪だと重々承知しております。
それでも…」

最後まで聞かせてくれなかった君。
いつでも貴方への想いを
胸にして、(ソラ)に
声がかれるまで歌った。
嗚呼 身分の差が
これほどにも重いものなのね…

貴方に刺さる刀を引き抜き、
私(ワタクシ)も共に…

『愛しておりました』

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満月の夜、逢瀬

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投稿日:2012/01/23 02:27:00

文字数:680文字

カテゴリ:歌詞

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