足の裏に冷たい感触。

さくり、と足の形に沈んで、小さく音を立てた。

これが外か、と昔を思い出そうとして、結局は諦める。

行こう、とレンが笑いかけてリンの手を取る。

触れた温かい感触に、にこりと笑みを漏らし、その手を握りしめた。

確かな感触に、自分はここにいるのだと改めて感じる。


重たい足を進め、雪の感触を楽しむ。

身体を撫でる冷たい風に、繋がっている手が震えた。

そのことに気付いたリンは、苦笑を洩らした。

「…ごめんね、無理言って」

謝る彼女に目を向けて、ふわり、と笑いかけて頭を撫でる。

髪に触れる冷えている指先に、手を繋いでいない方の手を絡める。

「…温かい、でしょ?」

そう言って笑いかけると、ぐい、と手を引かれ、レンの腕に包まれる。

驚いてつい開いた眼に、映らないはずの彼の笑顔が鮮明に映る。

「リンが我儘言うのは、俺だけね」

そう言って笑う彼の言葉は、途切れ途切れに彼女に届く。

優しい声に笑みを零し、背中に腕を回す。

温もりを身体全部で感じ、それ全てを愛しく感じる。


――君がいるから、生きていける。


もうすぐ終わりを迎えると知っても、尚、

強く生きたいと、

君の隣で息をしていたいと、思える。

それを改めて認識して、背中にまわした腕に力を込めた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

proof of life 4

4話目ですっ
今回も短くなりましたが、
ぜひ最後までお付き合いくださいませ><

>ヘルフィヨトルさん
メッセージありがとうございます!!
本当に嬉しいです!!!!
神ですよ本気で!!
リンは確かに可哀そうなんですが、
それでもリンの気持ちの強さとかが伝えられたら良いなって
思いますっ!!

もっと見る

閲覧数:368

投稿日:2009/08/01 23:09:28

文字数:559文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連する動画0

  • カルミア

    カルミア

    ご意見・ご感想

    聴きましたよ!
    とても素敵な曲ですね♪
    しかも今度カラオケ化するみたいです。
    今度「soundless voice」と一緒に歌ってみたいですね!

    2009/08/02 00:29:20

オススメ作品

クリップボードにコピーしました