とても綺麗に晴れた日だった。
俺は新しい制服をもたもたと着はじめる。
中学は学ランだったが、高校はブレザーなのだ。
少し緊張してしまう。
春休み中、ずっと練習していたおかげか、ネクタイを結ぶのはそれなりに早くできたと思う。
最後に鏡で全身チェック!
「…うしっ」
完璧だ。
思いっきりガッツポーズをすると、中学の頃より少し伸びた髪がゆれる。
こんな俺も、今日から高校生か…
これで少しは、俺も大人になったって感じ?
「なにはしゃいでんのよ。もう、高校生にもなって…まだまだこどもよ。あんたはね」
…どうやら声に出てしまっていたようだ。
部屋のドアから母が顔を覗かせていた。
起こすつもりだったのだろうか?
あいにくだけど、既に俺はおきている。
もう母親に起こされるほど子供じゃないんだぜ。
少し余裕ありげに母に笑顔を向ける。
「あのねぇ…遅刻するわよ」
「……え?」
そんなばかな。いつも母さんが起こしてくれるのは7時。今日はコレより早く起きたはずだ。
学校には9時までに行けばいいのだから、家を出るのは8時半で十分。
で、今の時刻は起きて15分くらいだろうから…
「・・…8時45分?」
「あら、やっと気づいた?私今日はもう五回くらい起こしにきてるのよ」
母親の馬鹿にしたような声を無視して、荷物を持って部屋を飛び出した。そして、リビングにあったバナナを一つ持って家を飛び出す。
入学初日で遅刻なんて、かっこ悪いことはできない。
ましてや、あの人のいる学校で・・・!
考えごとをしていると、上から母さんの声がふってきた。
見上げると、母さんが俺の部屋の窓から顔を出して、俺に呼びかけていた。
「忘れ物ないー?」
「忘れ物っていうのは、後から思い出すから忘れ物なんだよ!」
それに、俺はあれさえ忘れなければ、あとはどうだっていいんだ。
俺は全力で学校までの道のりを走った。
俺、ついにここまできたよ。
あなたに会いたくて、それだけを思ってここまで。

無性に叫びたい気持ちを、「近所迷惑だしね」って押さえつけて、俺は走り、学校についた。
校門に、新入生達が吸い込まれるようにはいっていく。
俺もその流れに乗った。
2,3年生はまだまだ授業中のようだ。
「新入生はこっちについてきて下さい!」
教師らしき男性が呼びかけている。
俺達新入生は、誘導に従って昇降口まで連れて行かれた。
どうやらここに、それぞれのクラスが張られているようだ。
人ごみを掻き分けて、俺は自分のクラスを見にいった。
えっと・・・俺の名前はどこだ?
隅から見ていくと、俺の名前を見つけた。
「おっ、あった!」
えーっと・・・2組か。
確認して、俺は教室へとむかった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

君へ3

視点変わりましたー
でも続いてます

相手視点考えるとかいって、結局一緒にしてしまった・・・
まぁ、いいかな

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閲覧数:86

投稿日:2011/06/26 17:37:58

文字数:1,119文字

カテゴリ:小説

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  • 日枝学

    日枝学

    ご意見・ご感想

    読みましたよー 丁寧な描写良いですね
    執筆ナイスファイトです!

    2011/06/26 23:16:04

    • 尚架

      尚架

      遅れてしまい、すみません!
      はじめまして 尚架です。
      こんな駄作を読んでくださり、ありがとうございます!
      メッセージもらえるのって、嬉しいものですね。
      なかなかこれないんで、更新は遅いと思いますが、
      頑張って書き終わらせるので、これからも宜しくお願いします!

      2011/06/27 20:47:32

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