肩に担ぎ持つ琴の重力に抗って
虚仮威しだけの民族衣装に身を包み
むせ返る風と異国の視線に身を任せ
雑踏を抜けて私の戦場にただ一人

あー、競い合う友らの眼差し
さぁ、一番の楽師を決めよう

震える糸、奏でる音、琴を弾くことしか
何も伝えられない運命なのさ
割れた爪と、切れた皮膚と、血まみれのこの手で
この身燃え尽きるまで、歌を奏でよう

肩に圧し掛かる視線の重力に抗えず
虚仮威しのはずの民族衣装を切り裂いて
目が眩むような緊張の渦に身を任せ
フラッシュが光る異国の舞台にただ一人

君が言った、この音好きだと
そう、応えよう力の限りに

震える糸、奏でる音、琴を弾くことしか
思い伝えられないけれど、今は
君の指と、君の髪と、優しい眼差しと
全て手に入れるまで、歌を奏でよう

魅入られた、音の世界の向こう側も
欲望が渦巻く人の憂き世のまま

震える糸、奏でる音、琴を弾くことさえ
うまくいきはしない煉獄だけど
君がいれば、琴があれば、全てを乗り越えて
力いっぱいにこの腕を振り下ろす

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

比賽(Competition) ~琴弾きの執念~

比賽の歌詞です。
緊迫した場面を伝えるために、出来るだけ強い言葉を選びました。

閲覧数:208

投稿日:2012/11/05 00:12:34

文字数:445文字

カテゴリ:歌詞

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